大学受験の英語で高得点を狙うために欠かせないのが「英文法」です。単語を覚えていても、文法の理解があいまいだと長文読解や英作文で失点してしまいます。そこで今回は、高校生が効率よく英文法を学習するためのポイントを紹介します。
1.まずは基礎文法を「網羅」する
英文法の勉強を始めるときに大切なのは、全体をひと通り学ぶことです。最初から完璧に理解しようとすると時間がかかりすぎてしまうため、まずは「どんな文法があるのか」を知ることを優先しましょう。学校の授業や参考書を活用して、基礎をざっと一巡するのがおすすめです。
2.参考書は「1冊をやり切る」
単語学習と同様に、参考書は複数に手を出すより1冊を繰り返す方が効率的です。難易度や解説のスタイルが自分に合ったものを選び、何度も復習して仕上げましょう。
1回目は答えを見ながら理解、2回目は例文を声に出して確認、3回目以降は自力で解けるかテストする、という流れを意識すると定着が深まります。
3.問題演習でアウトプットする
文法の理解を知識として「インプット」したら、必ず演習問題でアウトプットしましょう。問題を解くことで、自分の弱点が明確になります。間違えた問題はその場で参考書に戻って復習し、「なぜ間違えたのか」を理解することが重要です。
また、同じ問題を繰り返し解くことで、「この文法事項が出たらこの解き方」とパターンが定着していきます。
4.短時間学習を習慣化する
英文法の学習は、一度に長時間やるよりも、短時間を毎日続ける方が効果的です。例えば、1日15分だけ文法の復習をする習慣を作れば、1か月で大きな差がつきます。
特に、前日に解いた問題を翌日にもう一度確認する「反復学習」を取り入れると、忘れにくくなります。
5.長文読解で文法を「使う」
文法は問題演習だけで終わらせず、実際の英文で使われている形を確認することが大切です。過去問や模試の長文で、わからない文に出会ったら「この文法事項が使われているな」と意識して分析してみましょう。
実際の文の中で文法を確認することで、「知識」から「使える力」に変わり、読解や英作文に直結します。
まとめ
英文法の効率的な学習法は、基礎を一巡→1冊をやり切る→演習でアウトプット→短時間を習慣化→長文で確認という流れです。
受験英語において文法は「暗記科目」ではなく、「理解して使うスキル」です。毎日の小さな積み重ねが、確実な実力につながります。今日からさっそく、自分に合った方法で取り組んでみましょう。