共通テストの英語は、リーディングに80分が割り当てられています。大問6まで続く長文問題を時間内に解き切るためには、速さと正確さの両立が求められます。しかし、「長文を読むのに時間がかかる」「内容が頭に入らない」と悩む高校生も多いはず。今回は、長文読解力を効率よく伸ばす学習法を紹介します。
1.単語と文法の基礎を固める
長文読解でつまずく最大の原因は、語彙不足や文法の理解不足です。知らない単語が多すぎると文章の意味が取れず、正解にたどり着けません。まずは単語帳を1冊仕上げ、基本的な文法事項を理解しておくことが大前提です。土台があってこそ、長文演習の効果が発揮されます。
2.スキミングとスキャニングを意識する
共通テストの英文は分量が多いため、全文を精読していては時間が足りません。そこで重要になるのが、**スキミング(大意をつかむ読み方)とスキャニング(特定情報を探す読み方)**です。
・設問を先に読んで、探すべき情報を意識しておく
・段落の最初と最後の文から主旨をつかむ
こうした工夫で、読むスピードが格段に上がります。
3.パラグラフリーディングで論理を追う
長文は段落ごとにテーマや役割が分かれています。**各段落の要点を意識しながら読む「パラグラフリーディング」**を実践すると、内容を整理しやすくなります。ノートに段落ごとの要約を書き出す練習もおすすめです。文章全体の論理構造を意識することで、設問への対応力が向上します。
4.時間を計って演習する
共通テストでは「時間配分」が合否を分けます。普段の演習から必ず時間を計って解く習慣をつけましょう。例えば、大問ごとに「10分以内で解く」と決めて取り組むことで、スピード感が鍛えられます。最初は焦って精度が落ちても、繰り返すうちに速く正確に読めるようになります。
5.復習で「なぜ間違えたか」を徹底分析
演習後の復習は単なる答え合わせで終わらせてはいけません。
・設問文の読み違いなのか
・文中の表現を見落としたのか
・語彙や文法の理解不足なのか
ミスの原因を分析し、同じ間違いを繰り返さない工夫をしましょう。長文は「解いた後の復習」で力が伸びます。
まとめ
共通テストの長文読解では、基礎力の徹底 → 読み方の工夫(スキミング・スキャニング) → 論理的に読む練習 → 時間を意識した演習 → 復習で改善という流れが効果的です。毎日の積み重ねで、読むスピードも理解力も確実に上がっていきます。
長文は最初は苦しくても、継続すれば必ず慣れます。早めに対策を始め、本番で安定して得点できる力を養いましょう。