学習方法

大学受験に向けた英単語学習法|効率よく覚えるためのポイント

大学受験の英語で最も基礎となるのが「英単語」です。長文読解やリスニング、さらには英作文まで、すべての力の土台は語彙力にあります。では、高校生が効率よく単語を覚えるためには、どのような方法が効果的なのでしょうか。今回は大学受験を目指す高校生に向けて、具体的な学習法をご紹介します。


1.単語帳は「1冊を繰り返す」が基本

多くの受験生がやりがちな失敗は、複数の単語帳に手を出してしまうことです。結果的にどれも中途半端に終わり、覚えた単語は少ないという状況になりがちです。
おすすめは、自分のレベルに合った単語帳を1冊だけ決めて、何度も繰り返すことです。1回で完璧に覚えようとせず、ざっと通して何度も復習する方が定着しやすくなります。


2.「短時間×高頻度」で学習する

単語学習は長時間まとめてやるよりも、短時間を繰り返す方が効果的です。例えば1日10分を3回に分けると、それだけで30分の学習になります。人間の記憶は時間とともに薄れていくので、分散して復習することで忘れにくくなります。
登下校の電車内や休み時間など、ちょっとしたスキマ時間を活用して単語帳を開く習慣をつけましょう。


3.「声に出す」ことで記憶に定着させる

単語を黙読するだけでは、なかなか頭に残りません。声に出して発音することで、目・耳・口を同時に使い、記憶が強化されます。特に受験ではリスニング対策も必要になるため、発音を意識して覚えることは一石二鳥です。CDやアプリで正しい発音を確認しながら練習すると効果的です。


4.「覚えたつもり」を防ぐテスト形式

単語を見て意味を思い出す練習ばかりだと、「覚えたつもり」になってしまうことがあります。おすすめは、日本語から英語を答える練習や、ランダムに出題されるアプリでの確認です。自分で小テストを作るのも良い方法です。
「思い出す」作業を繰り返すことで、本番で使える単語力に変わっていきます。


5.長文の中で単語に出会う

単語は単体で覚えるだけでなく、文脈の中で触れることが大切です。模試や過去問の長文を読むとき、知らなかった単語に出会ったら必ずチェックしましょう。「この場面ではこういう意味になるのか」と理解することで、より深く定着します。
また、同じ単語が繰り返し出てくると「やっぱり重要な単語なんだ」と実感でき、モチベーションも上がります。


まとめ

大学受験における英単語学習は、1冊を繰り返す・短時間を高頻度で・声に出して覚える・テスト形式で確認する・長文で定着させるという5つの流れが基本です。
単語暗記は地味で時間がかかる作業ですが、毎日の積み重ねが必ず大きな力になります。今日から少しずつでも習慣化して、合格につながる語彙力を身につけましょう。