甲南大学の一般選抜では、英語は学部により配点が100〜200点まで幅があり、全問マーク式・大問4題で出題されます。出題の特徴とつまずきやすいポイントを押さえて、効率よく対策していきましょう。
甲南大学の入試概要
甲南大学の一般選抜(前期日程)における英語の配点は、学部によって大きく異なります。フロンティアサイエンス学部・経済学部・理工学部は100点、法学部は150点、マネジメント創造学部・経営学部・知能情報学部・文学部・グローバル教養学環は200点です。志望学部の配点を正確に把握したうえで、他教科とのバランスを考えて対策しましょう。
2026年度の合格最低点(得点率)は、学部によって51%台から79%台まで幅があります。文学部や経営学部は得点率60%前後、理工学部や知能情報学部は50%台、グローバル教養学環は80%近くと、学部ごとの難易度差が大きいのも特徴です。なお、前期日程の得点は中央値補正方式による得点調整後の数値である点にも注意してください。
英語外部検定(英検2級など)を一定基準以上取得していると、英語の試験が「みなし得点」として扱われる制度もあります。該当する資格を持っている人は、出願条件や加点方法を募集要項で確認しておきましょう。
入試方式|自分に合った受け方を選ぼう
甲南大学の一般選抜には、前期日程・中期日程を中心に、外部英語検定を活用できる方式や共通テストを組み合わせる方式まで、複数の入試方式があります。併願パターンを考えるときの参考にしてください。
| 方式名 | 試験時期 | 科目数 | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|
| 前期日程(一般方式) | 1月末〜2月上旬 | 2〜3教科(学部・学科により異なる) | 募集人員が最も多いメインの方式。全問マーク式が中心 |
| 前期日程(外部英語活用方式) | 前期日程と同時期 | 英語を外部検定スコアに置き換え+他教科 | 英検などのスコアを英語の得点として活用できる |
| 中期日程(一般方式) | 2月中旬〜下旬 | 2教科(学部により異なる) | 前期日程より科目数が絞られ、1科目あたりの配点が大きくなる |
| 中期日程(外部英語活用方式) | 中期日程と同時期 | 英語を外部検定スコアに置き換え+他教科 | 中期日程でも外部検定スコアを活用できる |
| 共通テスト併用方式(前期日程) | 共通テスト+個別試験(1月末〜2月上旬) | 共通テストの得点+個別試験1〜2科目 | 共通テストと甲南大学の個別試験を組み合わせて判定 |
| 共通テスト利用方式 | 共通テストのみ | 学部が指定する科目 | 個別試験なし。共通テストの得点だけで合否が決まる |
試験の構成と特徴
英語の個別試験は、全学部・学科共通の問題で実施され、試験時間は70分、解答はすべてマーク式です。2025年度入試から大問4題構成に変わり、かつて出題されていた英作文は廃止されています。
大問構成は、Ⅰ・Ⅱが論説文の長文読解(大問Ⅰは700〜800語、大問Ⅱは400〜500語)、Ⅲが会話文の空所補充、Ⅳが短文の文法・語法・熟語(10問)です。大問Ⅰはもっとも設問数が多く難易度もやや高いため7割程度、大問Ⅱは比較的易しいため8割以上を目標にするとよいでしょう。
受験生がつまずきやすいポイント
もっとも注意したいのが、選択肢のひっかけです。本文と同じ単語を含むだけで正解と判断してしまったり、主語・時制・数量・条件といった細部だけが書き換えられた選択肢を見抜けなかったりするケースが目立ちます。本文に書かれていない情報が付け加えられた選択肢に引っかかる受験生も少なくありません。文法問題では意味だけで選んでしまい文構造や品詞の不一致に気づかない、会話文では直前の一文だけを見て文脈に合わない応答を選んでしまうといった失点も多いパターンです。800語規模の長文を70分で解き切る時間配分も、事前に体に覚えさせておく必要があります。
攻略ポイント|大問別の対策
長文読解(大問Ⅰ・Ⅱ)
段落ごとに「主張」「理由」「具体例」「対比」「結論」といった役割を整理しながら読み進めると、設問の根拠箇所に戻りやすくなります。選択肢を選ぶときは、正解を積極的に探すよりも、本文にない情報や条件のズレを含む選択肢を消去していく読み方が有効です。大問Ⅰは難易度がやや高いので7割程度、大問Ⅱは比較的易しいので8割以上を目標に、時間配分にもメリハリをつけましょう。
会話文(大問Ⅲ)
甲南大学の会話文問題は、会話特有の決まり文句よりも読解力・語彙力が問われる傾向にあり、特別な会話表現対策は必須ではありません。発話を「依頼」「提案」「同意」「反論」「確認」などに分類しながら読むと、話者の意図と前後の流れを整理しやすくなります。
文法・語法・熟語(大問Ⅳ)
短文10問のうち文法問題が約8割を占め、頻出単元に出題が集中する傾向があります。同じ単元から複数問出題されることもあるため、頻出分野を優先的に固めるのが効率的です。正解の理由だけでなく「他の選択肢が成立しない理由」まで説明できるようにしておくと、本番でのケアレスミスを防げます。
具体的な勉強法|学習スケジュール
4〜8月:基礎固め
2000語レベルの単語帳と熟語帳をそれぞれ1冊仕上げます。並行して文法書・問題集で全範囲を一周し、頻出単元を把握しておきましょう。
9〜11月:大問別演習
長文読解は段落ごとの役割を整理しながら読む練習を重ね、文法・語法は頻出単元を中心に繰り返し演習します。会話文は発話の分類を意識した読み方に慣れていきましょう。
直前期:過去問演習
過去問で70分の通し演習を重ね、解答順と時間配分を固定します。誤答は「読解根拠の見落とし」「語彙不足」「文法判断」「会話の流れ」「時間不足」のどれに当たるか分類して復習すると、同じミスを繰り返しにくくなります。











